インタビュー

エクリプス・フーズ・ジャパン株式会社

セールスマネージャー 宮本 博勝氏

エクリプス・フーズ・ジャパン株式会社 セールスマネージャーの宮本 博勝氏に直接お話を伺いました。

植物性代替乳製品の製造販売

Q御社のサービスを詳しく教えてください。

我々の商品のメインは植物性由来の原料から代替乳製品を作る会社で、B to BとB to C用の商品があります。B to C用の商品では、植物性のアイスを販売しており、都内のコンビニ(ファミリーマート)で取り扱っていただいています。実は昨年100店舗から始まって、今、都内、神奈川は大体約2400店舗ほどまで拡大させていただきました。また、業務用の大きいサイズの商品もご用意しており、そちらは某ホテル様や空港のラウンジなどでも現在引き合いをいただいています。さらに原料の方で言いますと、植物性のアイスのパウダー、粉末状のものがあるのですが、そちらもアメリカの方から販売して、実際のアイスのメーカー様がプラントベースのアイスを作る際に使っていただいています。

Q御社の商品の特徴を教えてください。

植物性の乳製品などは、社会的意義や環境面に関してはあった方がいいという認識はかなり広がっていますが、やはり食品は味の美味しさがかなり重要なポイントになります。どうしても植物性ですと、何か物足りなさがあったりする中、複数の植物性由来の原料からタンパク質を抽出してカゼインミセル(牛乳に入っているプロテイン)を模倣する技術で特許を持っております。豆乳なども豆を絞って抽出しているのですが、我々は抽出時に分子的構造をかなり乳製品に寄せているので、非常にクリーミーでコクがあり、また実際に使っていただいた際にも、かなり牛乳と近いような機能性を持たせることに成功しています。
また、弊社の創業者は元ミシュランシェフで数多くの有名店で星を獲っていました。彼の味への追及が製品の品質を底上げしていると思います。
健康面に関しましては、乳製品アレルギーの方々でもお楽しみいただけるのがかなり大きなところになっています。

Qなぜ日本進出をお考えになったのでしょうか?

サービス市場というところに関してだと、日本は実は世界的にもかなり年間の伸び率というのがトップクラスに高い地域になっています。逆に、アメリカやヨーロッパ、特にアメリカの西海岸、我々の本社があるところではプランドベースはすでにある程度普及していて、競合も非常に多いような状態です。ヨーロッパも同じような状態ですが、日本はまだまだ牽引するメーカーがおらず、提供者がいなかったので、我々が立ち位置をとっていける、また何かサステナビリティというところに貢献できればと思って、日本法人を2拠点目として置かせてもらいました。

Q日本における協業パートナーとの取り組みは?

B to Bでいうと、日本国内では大阪万博で竹下製菓様とのお取り組みがあります。九州では非常に有名な10億本以上の販売と50年の歴史を誇る「ブラックモンブラン」というアイスがあるのですが、従来は脱脂粉乳を使用していたところに我々のプラントベースのパウダーを使っていただき、植物性のブラックモンブラン(※チョコレートコーチングは除く)を販売しました。パウダー状で特別な処理を必要としない原料なので、乳製品の代替で味を損なわずに植物性食品に早変わりできる。インバウンド向けや海外向け製品などでは、ヴィーガン商品も市場が大きいので、そういった面でご興味頂くことが多いです。
また、自治体だと石川県加賀市と連携をさせていただいています。持続開発可能な商品を子供たちや地域の方に知っていただく取り組みとして、食育と絡めて伝えていければと考えています。

QTokyo Global Connectのイベントに期待することは何でしょうか?

様々な協業の可能性があると考えておりますが、商品開発から既存商品のポップアップ販売を行うことでのユーザーの反応調査、サステナビリティに関するお取り組み、食育などで日本の企業様とつながりをもっていきたいです。また学校給食などでのアレルギー・宗教などによる食事制限対策などの文脈や、地域産品をPRする上でのコラボレーション商品開発など、地方自治体様との連携も強めていきたいです。

Q日本企業にメッセージをお願いいたします。

我々のミッションは3つあります。一つが2050年に人口100億人になると言われている中、食料、自給率といった食料を安定供給するため、持続可能なものを提供するということ。特に持続可能な社会づくりに取り組まれている大企業様にはより求められるのではないかと思います。勿論自社で既に実行されている企業様も多いと思いますが、我々のような特許技術を持つ会社で、川上の上流のところで原料を提供していければと思っています。

二つ目は、Co2の削減です。我々のアイスの原材料はジャガイモやトウモロコシなど栽培する土地の面積と水が少なく、乳由来のアイスやナッツ類などの他の代替原材料と比べて、65%ほどCo2削減になっています。

三つ目は、乳糖不耐症などでアレルギーを持つ方々に、ぜひ弊社のクリーミーなアイスの味を楽しんでいただきたいです。
企業にとっても、消費者にとっても、環境にとっても美味しく優しい。そんな未来の実現を叶えるパートナーと日本の市場にチャレンジしていきたいです。

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