インタビュー

MakinaRocks株式会社

Business Development Director 永井 宏志郎氏
Office Manager 小澤 千花氏

MakinaRocks株式会社 Business Development Directorの永井宏志郎氏、Office Managerの小澤千花氏に、直接お話を伺いました。


製造業向けのAIによる生産性向上ソリューションの提供

Q御社のソリューションの特徴を教えてください。

我々の提供するソリューションは、製造業を中心とした企業のコアビジネスプロセスの生産性を最大化するAIエージェントおよびAIプラットフォームです。例えば、AIが機械・設計図面を読み込み変更や不一致を自動的に分析するほか、分析結果を図面や整理表でレポートするエージェントがあります。一般的な産業用AIモデルの中にも設計図面等を読み解き、サマライズしてくれる機能などがありますが、実際の図面を人が読むと、細かな記号やその企業独自の表現など、一概にOCRで読ませればすべて完了するというわけではないことが多々あります。我々のソリューションでは熟練技術者へのヒアリングなどを経て、顧客の固有のデータや環境に合わせて細かくオーダーメイドで開発しているため、高い精度で読み解くことが可能です。
実際に、これまで我々とPoCを実施いただいた企業様の7割は次の本格開発フェーズに移っていることもあり、高い実用性を感じていただけていると感じています。

Q御社の強みとしてはどういったところがありますか。

一つは顧客に応じてカスタマイズする、かつ製造業に特化したAIソリューションを持っている企業であるということです。サービス提供をしている我々も製造業に精通しており、特に顧客のドメイン知識を引き出すことに非常に長けています。プロジェクトの初期段階で顧客にとって実現したいことをきちんと把握し、必要な価値創造をAIの中に埋め込んでいるので、その点が強みになっていると思います。また、自社独自のAIプラットフォームを持っているので、オープンソースAIに比べて短い時間でデプロイメントが可能であり、検証期間を大幅に短縮できる点も挙げられます。

Qなぜ日本進出をお考えになったのでしょうか?

韓国で2017年に創業し、その後2018年に米シリコンバレーへ進出して二拠点を中心に国際展開していましたが、日本はGDPの20%ほどを我々が強みとする製造業が占めているので、参入していく大きな余地があると思い進出しました。

Q日本における協業パートナーとの取り組みは?

日本における最初のPoCとしては、とある国際的機器メーカー様において、世界中の顧客企業から提供される非定型の文書(マトリクス表)をAIが読み込み、人が読んで理解できる自然言語の手順書を生成するAIエージェントの開発を行っています。
その他、ロボットメーカー様ともPoCが進行しています。

Qどういった協業先を今後探していきたいですか?

製造業に特化したソリューションなので、製造業や周辺領域のお客様とのつながりを拡大していければと思います。弊社は元々OTデータの分析からスタートした会社で、現場の分析をした上で、顧客に合わせたサービスの展開をしていくことが得意な会社となっており、汎用的な生成AIをベースとした企業とは違う点だと考えています。現場の分析そのものに最も強みを持っている弊社だからこそ、実装後に現場で使えるソリューションを提供できるという点を評価いただいているので、これまでのAI活用やDXだと現場に馴染まないというご経験がある企業様の支援が出来ればと考えています。

Q日本の企業にメッセージをお願いいたします。

これまでの日本ではDX(Digital Transformation)とAI化であるAIX(AI Transformation)は別物でした。しかし、Chat GPTをはじめとした生成AIの普及などもあり、DXとAIXの2つが一気に進む土壌が整ってきているとも言えます。ただ、日本の本丸である製造業の「現場」ではまだまだAI化は進みきっていません。我々MakinaRocksは日本企業の皆さまと産業の現場における「実感できるAI化」を実現することで、日本の製造業復活に貢献したいと考えています。

事例紹介

都内進出海外スタートアップ
×
都内企業

1
2025.10.29
Wed
13:00-17:00
※受付開始:12:30~
開催場所
都内進出海外スタートアップ
一覧はこちら
都内進出海外
スタートアップ一覧
参加申込み
Entry