インタビュー

株式会社スティーリアン

ソリューションビジネス事業部マネージャー
金 宇成(キム ウソン)氏

スティーリアン株式会社 ソリューションビジネス事業部マネージャーの金 宇成(キム ウソン)氏に、直接お話を伺いました。

モバイルアプリ向けセキュリティソリューションの提供

Qどういった役割で普段活動されていますか。

もとは韓国本社でセキュリティエンジニアとして勤務していました。日本での事業立ち上げに伴い、技術的な知見を活かしながらお客様の課題を最も近いところでヒアリングし、最適なソリューションを提案、サポートするポジションにシフトしました。現地でお客様の声を伺い、社内と連携しながら意思決定を進めており、日々やりがいを感じています。

Q御社のサービスの立ち上がりの経緯を教えてください。

弊社は、2015年にホワイトハッカーたちによって設立されました。創業当初より、「攻撃者の視点でお客様のセキュリティを守る」という理念のもと、モバイルアプリケーションの保護およびペネトレーションテスト分野に特化し、官公庁や金融機関をはじめ、モバイルサービス企業やソフトウェア事業者など多様な顧客にサービスを提供しています。

2019年にはインドネシア法人を設立し、英フィナンシャル・タイムズによって「アジア太平洋地域で最も急成長する企業」として2022年から3年連続で選出されています。

Q なぜ日本進出をお考えになったのでしょうか?

日本では近年、DXの推進によりモバイルアプリケーションの利用が拡大していますが、それらの活用が増えるということは、それだけのサイバー攻撃の脅威が増えるということでもあります。もちろん、これは日本に限らず全世界的な傾向ですが、韓国や欧米諸国では、業界や分野ごとにモバイルアプリケーションのセキュリティ基準や推奨ガイドラインが整備されつつあります。一方で日本ではまだその整備が進行途中です。今後日本のサイバーセキュリティ市場は経済需要の規模が高まっていく予想に対し、まだまだモバイルアプリケーションへのセキュリティ対策には課題があると感じ、そこに私たちのサービスが寄与するビジネスチャンスを感じています。

Q御社のサービスの強みや特徴を教えてください。

弊社はモバイルアプリケーションに特化したセキュリティサービス『MobiShell』を開発しています。ソースコードの難読化や改ざん防止といった保護機能を中心に、日本国内の類似サービスと比較すると、仮想キーパッド、位置情報の不正操作、不正画面キャプチャの検知など、様々な保護機能を備えており、導入はシンプルながら堅牢なセキュリティを実現します。また、ホワイトハッカーが攻撃者の視点からペネトレーションテストを実施し、起こり得る脅威に対してお客様の資産と信用を守ります。

Q日本で実際に営業されていて、課題に感じる部分はありますか?

普段展示会や商談などでお話させていただくと、サービスにとても興味は持っていただける一方、やはり導入のメリットや費用対効果で悩まれるお客様が多いと感じています。先ほどの話の中にもありましたが、例えば韓国だと既に決められているガイドラインがあるため、ある意味セキュリティ診断や強化対策はマストであるという考え方が一般的なのですが、日本のお客様は必要性に必ずしも駆られていないので実際のイメージや効果の実感が湧かないかと思います。ただ、ハッキングやマルウェア感染などが起きてしまうと、企業様にとっては経済面・社会的信用も含め莫大な損失に繋がることは確かなので、そういったリスクヘッジを価値として私たちが伝えていく必要があると感じています。

Q今後どんな展開をされていきたいですか。

日本市場を弊社の海外事業における中核拠点と位置づけ、注力していきたいと考えています。そのためにも、まずは東京を中心に日本の企業様とのパートナーシップを通じて事業を展開していきたいと考えています。例えば、セキュリティ分野に詳しく、専門性を持たれているが自社ソリューションを持たない企業様がいらっしゃれば、弊社の『MobiShell』を活用してお互いにメリットのある事業拡大ができると考えています。今後は、パートナー企業様と連携しながら、市場のニーズに即したソリューションを展開し、モバイルセキュリティ分野で新たな価値を創出していきたいと考えています。

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